慢性症状、根本改善に大切なこと<その3>身体を大切にすることの意味

過去の関連記事はこちら(その1,その2

身体も物も大切にすると長く元気でいてくれる

当たり前の話ですが、身体は大切にしてあげないと悪くなってしまいます。逆に、大切にしてあげるといつまでも元気でいてくれます。それは身体だけでなく、すべてのものに当てはまります。物も、あたり前ですが乱暴に扱うと壊れるし、大切にしてあげると長く使えます。

皆さん、頭では分かっているし、口では、身体は大事と言われます。でも、その身体を大切に扱って、大事に使えているかは別です。大切に扱うというのは、分かりやすく言うと、赤ちゃんへの扱いと同じです。皆さん、赤ちゃんは大切という認識を持っているので、優しく丁寧に扱いますよね。乱暴な扱いをしたら、危険を感じ緊張して泣いてしまいます。これは本能的なもので、大人でも子供でも、強い刺激を与えられると身を守るために、身体を緊張させる反応が起こります。

身体を大切にすることの意味

長く症状をもたれる方は、身体を大切に扱えていないことが多いです。ここで言う大切にするというのは、身体のために気を遣った食事をすることや、身体のために運動をするといったことではありません。もっと根本的な身体の扱いの話です。

例えば、次のうちどちらが身体を大切に使っていそうでしょうか?

・ソファーで背中を丸めながら足を投げ出して座る。イスに正しく良い姿勢で座る。
・痛いところを、グリグリ押して、バンバン叩く。愛情を込めて優しくゆっくりとさすってあげる。
・イスに座るとき、勢よくドンと座る。優しくフンワリと腰掛ける。
・仕事で身体が辛くなってきたけど無理して進める。仕事で身体が辛くなってきたら、1分でもいいから身体を休めてから進める

本当の良い姿勢を学校では教えてくれない

身体を大事に思っていても、自分でも気付かないうちに大切に出来ていないことが沢山あります。姿勢が身体にとって大切というのは、最近よく言われるようになってきました。それでも、ほとんどの方は姿勢が悪いです。これは、姿勢を良くする正しい方法が広まっていないせいもあるのですが‥身体の使い方にしても、正しい立ち座りの仕方、物を取るときの使い方、歩き方など、学校では教えてくれません。

無意識のうちに身体を苦しめている

だから身体を壊すような悪い使い方をしていても気付かないし、誰も正しい使い方を教えてくれません。仕事で無理をすると身体になるのは、分かっていても頑張ってしまう。でも、ほんの少しの時間でも、身体を休めてあげるだけで、身体への負担はまったく変わってきます。いつも1分、2分を争うような仕事をしている人はあまりいません。

疲れると、頭も身体も働きが悪くなってきます。本来なら、少しでも身体と脳を休めてあげてから仕事をする方が効率はいいものです。でも、身体に負担になっても無理してするという癖がついてしまっています。長く痛みに悩まされている方は、痛みや痛みのでる身体を嫌っている方が多くおられます。

膝が痛いと「この膝は全くいうこと聞いてくれへん。」と言ってバシバシ叩く。腰が痛いと「この腰は使いもんにならへん。」とドンドンと強く叩く。肩首がコルと「この首取り換えたい」とグリグリと強く押す。言葉にすると、とても大切にしてるとは思いませんよね。でも、知らず識らずのうちに、こういう事をやってしまっている事が多くあります。

身体を酷使すると、刺激を求めるように

特に強い刺激のある治療や、しっかり揉んでもらうのが好きな方に多く見られます。強い刺激を受け続けていると、身体や脳が刺激に慣れてきて感覚が鈍くなります。身体が凝っている時に揉まれると、強い刺激によって興奮状態になり脳からホルモン物質が大量に出て痛みを抑えて快楽を生みます。

私も以前は、そういう施術をしていましたし、私自信も身体が凝っていたので気持ちよく感じるのは、よく分かります。しかし、刺激によって身体は緊張を起こしているのに、慢性的に凝っている人は、いつも緊張してる状態なので気付けません。逆に、快楽の感覚だけが残っているけど、身体は緊張している。身体は緊張して凝っているから、また治療にいくという繰り返しをされます。

強い刺激が好きな方は、身体を良くするのでなく、治療を受けた時の気持ち良さや、開放感を求めて治療院に行かれている方が多くみられます。もちろん本人には、そんな気はありませんし、気付きません。しかし、自分の意思とは関係なしに、脳は快楽を求めるように出来ているのです。そうなると自分でも、グリグリ身体を押したり、叩いたり、時にはアザができるほど、物を使って身体に刺激を入れたりする方もでてきます。とても身体を大切にしているとは、言えませんね。

身体を大切に扱えるのは自分だけ

身体は大切だと思っていても、知らず知らずのうちに身体を大切にしていない行動になっている事があります。治療院でも、あまり言わないし知られていません。言ったとしても、治療のついでにほんの少し言う位です。やはり治療家なので、症状や、痛んでる身体に目がいってしまうものなんです。

でも、本当は「身体を大切にする」ということは、治療をする以前の話です。それが出来ていないで治療だけしていても、その場は楽になっても根本的に改善する事はありません。「身体を大切にする、大事に扱う」健康な身体にしていくのに当たり前のことだと思うかもしれませんが、知らない間に逆のことをしている方が多くおられます。一生使っていく身体、大切にしてあげて下さいね。