物の扱い方を変えると肩こりが良くなる

日本の物を大切にする文化

昔から日本人は物を大切にしてきました。「もったいない」という言葉が世界基準になっていますね。素晴らしい日本の文化ですね。しかし現代の日本ではどうでしょうか?豊かな日本は物に溢れています。100円均一のショップなども沢山あり、安く簡単に色々な物が手に入ります。もちろんいい事でもあり、ありがたい事でもあるんですが…その分、安いものを買って使い捨てるのことが多くなってきています。簡単に手に入る、当たり前に手に入るという環境で暮らしていると、物を大切にするという意識が薄れてしまいます。人は環境の影響を必ず受けてしまうので、仕方がないところもありますが…

そもそも、なぜ物を大切にしないといけないのでしょうか?皆、子供の頃から親や先生に「物を大切にしなさい。」と言われてきて、何となく当たり前にそう思ってきているのではないでしょうか?でも、なぜ大切にしないといけないのか?はあまり言われてきませんでした。物が壊れるから?作ってくれた人が悲しむから?物が可愛そうだから?どれも正解だと思います。

身体の視点から、物を大切に扱うこと

しかし、もっと本質的な意味があるんです。正しく知ってる人も少ないし、体の業界で患者さんに指導するところは、ほとんどありません。実は体を良くしていく上で、「物の扱い」とても大切になってきます。脳科学の分野では分かっていることなんですが、普段から見慣れている「物」は自分の体の一部として認識しています。物の扱いというのは、自分の体を扱うのと同じことになります。

物を乱雑に扱うということは、自分を乱雑に扱ってると脳は認識してしまい、体を緊張させてしまいます。例えば、目の前で物を乱暴に扱われると、何となく嫌な気分になりますよね。それが自分の物でなくても、自分に被害がなくても。それは、自分が乱暴に扱われたと同じように脳は認識して、体が強張り嫌な気持ちが生まれてくるからです。

武道の世界では、物や道具を大切にするコトを厳しく教えられてきました。もともと武道は健全な心と体を作ることを目的とされてきました。物を大切にしないと、体が緊張し心や体の軸がぶれ弱くなる事が、昔の人は体で感じられていたのでしょうね。今の武道はスポーツになってしまっているので、そういう事はあまり言われないみたいですが…

スポーツ選手も実践している

イチローさんも道具を大切にする事で有名ですね。イチローさんは今の歳まで、ほとんど故障もせず第一線で活躍されてる非常に身体能力、身体感覚が高い人です。体の感じる能力が高いと、なぜ物を大切にすることの意味が、体で感じられるようになってきます。物を乱雑に扱ったとき、体に緊張が生まれてパフォーマンス能力が落ちるのが分かるようになります。イチローさんに日頃のどういう事を体に対して気をつけてるのか?というインタビューがありました。その時「当たり前の事をキチンとしている」というように答えていました。それは普段から姿勢を気をつけることや、物を体の正面から大切に取るなど…「物を大切にする」当たり前のことではあるんですが、当たり前のことがなかなか出来てなかったりするんです。

「物を大切にする」「物を大切に扱う」という事は、自分自身を大切にして、心と体を健康にすることにつながって来ます。逆に「物を乱雑に扱う」という事は、様々な症状の一つの原因になってしまいます。物を大切に扱うと、自然と正しい体の動きになり、物を取る動作が、体を整える体操になってくれます。ほんとに体って面白いと思います。

私の院に来てくださる方は皆さん、そういった事を体で感じて、日常から実践してくれています。だから痛みからはもう卒業して、もっと快適な体、もっとなりたい自分の体を目指されるという意識の高い方、体のレベルが高い方が多くおられます。ほんとに素晴らしいことです。物を大切に扱う体のクセが身につくと、物も長持ちするし、体も強くなる、身のこなしも綺麗に見えていい事ばかりですよ。「物大切に扱う」というのは具体的どうすればいいか?気になる方、実践して症状を無くしていきたい方は、気軽にご相談ください。